病理医研究者のぼちぼち日記

病理医で研究者の著者が病理のことを中心にのんびりつづるブログ

リンパ腫診断する際には必携の日本語のアトラス!

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血液病理診断領域、病理医必携の新着書籍を一冊紹介いたします。

 

 

【書名】リンパ腫アトラス

【編集】中村栄男 他

【出版社】文光堂 

リンパ腫アトラス

リンパ腫アトラス

  • 作者: 中村栄男,大島孝一,竹内賢吾,田丸淳一,中村直哉,吉野 正
  • 出版社/メーカー: 文光堂
  • 発売日: 2018/10/05
  • メディア: 単行本
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リンパ腫の診断をするなら持っておきなさい ! の一冊

 

 この本は第5版。業界人なら皆さんご存知の有名なアトラスです。

 最初から順番に見ると「悪性リンパ腫アトラス」「新悪性リンパ腫アトラス」「最新悪性リンパ腫アトラス」ときて、さぁ最最新あとらすくるか、と思ったら、あっさり「リンパ腫アトラス 第4版」になった本です。

 

 「悪性」を付ける必要って、あまりないんですよね。良性リンパ腫はないので。

 

 と脇道にそれましたが、この本はスタンダードです。疾病の解説とアトラスがしっかりしていて、リンパ腫診断をする際には必携。

 新版、早速購入して取り寄せて読みました。

 いいですね。4版出たばっかりだったのに…。

 

 

 内容紹介から引用しますと、

 

WHO分類第4版改訂版(2017)をベースに,近年進歩が著しい免疫組織化学・分子遺伝学的所見を含め,最新の知見を盛り込んだ.また,WHO分類が対象としていない反応性・境界領域病変も取り上げている.旧版同様,精選された組織・細胞写真は,他書にはみない大きさで多数掲載.初学者,専門家を問わず,病理医・リンパ腫診療に携わる医師,必携の書.

 

 

 ポイントは、もう WHO 4版改訂版に対応したこと、偉い。

 素晴らしい一冊です。必携。

 

 おすすめ。

 ★★★★★ (5/5)。